第16章 錬金工房とキャンパス

執事は設計図を丁寧に畳み、慎重にしまい込んだ。

「ご安心ください、お嬢様。公爵家には長年お付き合いのある錬金工房がございます。信用は折り紙つきです。すぐに話をつけて参ります」

言ったとおり、彼は設計図を携えたまま学院を足早に出ると、寄り道ひとつせず錬金工房へと向かった。時間を無駄にする気配すらない。

向かった先はフラメル錬金工房だった。

工房主のフラメルは錬金術の大家で、とりわけ防御系の魔法道具を得意とする。公爵家が日常的に用いている防御具の多くが彼の手によるもので、執事自身もまた、身につけている品のひとつがフラメル製だ。ゆえに執事の信頼は揺るがない。そんな上客が訪ねてきたとなれば、...

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